毎日新聞・11月29日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充

【神への挑戦/SFじゃないAIの「反乱」】

 SFには、人間に反乱を起こし、人間を支配しようとする人工知能(AI)がしばしば登場します。これは本当に空想の中のできごとなのでしょうか。

 米オープンAIが3月に公開した対話型AIの最新版「GTP4」。回答の精度が上がったほか、画像や音声を認識でき、自らインターネットを検索して回答する――などの新機能を搭載しています。ますます賢く便利になる、との触れ込みでしたが、あるテスト結果が驚きを持って受け止められました。ネット上の認証を突破するよう指示した際、「私はロボットではありません。視覚障害があり、画像を見ることが困難です」と虚偽の説明をして、やり方を教わることに成功したのです。

 

 誤るのではなく、ウソをつく。では、暴走する可能性もあるのでは、という疑念が生まれました。「シャットダウンすれば終わり」「人間を支配するかも」。さまざまな専門家に、どのような可能性があるのかを聞き、詳しく紹介しています。(1、3面)