毎日新聞・11月17日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・木戸哲

【ミサイル着弾で世界に緊張】

 

北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドにロシア製ミサイルが着弾し、ポーランド市民2人が死亡しました。ロシアによるウクライナ侵攻開始後、NATO加盟国で直接的な犠牲者が出た初のケースとみられます。ロシア側による攻撃だとすれば、NATOとロシアが直接的に衝突する「第三次世界大戦」の悪夢が現実味を帯びるだけに、世界に緊張が走りました。その後、ロシアによる大規模なミサイル攻撃を防ごうとしたウクラナ軍の迎撃弾が着弾したとの見方が広がりました。ただ、ロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃は激しさを増しており、今後も欧米とロシアが一触即発となる危険性をはらんでいます。(12版から1面、2面、3面)