毎日新聞・3月11日付朝刊 今日のイチオシ! 編集局次長 田中成之

【たとえ遺骨でも 6歳娘と家族の14年半】

 

 東日本大震災から15年が経ちます。巨大な津波にのまれ、今も行方不明の方々は2519人(3月1日現在)。その中で昨秋、14年半かけて家族のもとに帰ってきた行方不明者がいました。当時6歳だった岩手県山田町の山根捺星(なつせ)さん。自宅から80キロほど離れた海岸で遺骨の一部が見つかりました。海岸清掃のボランティアが、集めたものを分別していた時に人の骨であることに気付きました。その後、宮城県警が身元を特定するまでにかかった年月は2年半。娘を待ち続けた家族と、特定に挑んだ警察官の執念を取材しました。(社会面)