毎日新聞・3月7日付朝刊「今日のイチオシ!」編集局次長 石川隆宣

【BeMe私らしく 国際女性デー3・8/性教育「歯止め規定」/次期学習指導要領維持へ】

 3月8日は国連が定めた国際女性デーです。連載「BeMe私らしく」は今回、性教育のテーマで掲載します。日本の性教育は久しく遅れていると言われていますが、授業で性交や避妊について教える小中学校は少なく、これが性被害に対する正しい知識の取得を妨げているという指摘があります。1面では、学習指導要領に「受精」や「性交」について授業で扱わないとする「歯止め規定」があること、多くの教員と学校に長らく二の足を踏ませる要因となっていることを報じています。指導要領は現在、10年に1度の改定作業中ですが、この規定を維持するか否かは議論のテーブルにすら上がっていないことも明るみにしています。

 2面では、なぜ文部科学省は性教育について正面から議論しないのか、行政や教育現場の受け止めを追いかけながら、丁寧に問題の所在を探っていきます。SNSの普及に伴い、性被害防止が大きな論点になっていることもあり、規定の扱いは今後も論議を呼びそうです。社会面では、「どこまで性に関する知識を教えればいいのか」と悩む学校現場の声を紹介します。指導要領の明記を求める声のほか、「子どもたちを守るためには自分たちで教えるしかない」との思いを抱く保護者も。性の問題を「誰が、どこまで教えればいいのか」に迫ります。(1面、2面、社会面)