毎日新聞・2月16日付朝刊「今日のイチオシ!」 統括社会部長 佐藤敬一

【破壊のガザ 営み消え イスラエル軍同行取材】イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって2年2カ月。毎日新聞記者がイスラエル軍に同行し、戦闘開始後初めて、パレスチナ自治区ガザ地区に入りました。

 ガザ中部の主要都市デルバラーを見渡す高台。イスラエル軍の拠点であるこの地では、複数の兵士が銃口を街に向け、警戒に当たっていました。周囲を見渡すと、屋根から完全に崩れ落ちた住宅、外壁が吹き飛んだ高層ビルばかり。5~6分に1回、イスラエル軍のものとみられる乾いた銃撃音、そして爆発音が鳴り響きました。

 イスラエル政府はガザでの取材を「現地で活動するイスラエル軍の兵士を危険にさらす」として拒否し、認めていません。今回の同行取材も時間はわずか2時間でした。イスラエルによる人や物の移動制限を受けて「天井のない監獄」と表現されるガザ。同行取材で記者が目にしたもの、感じたことを1面と2面で報告します。