毎日新聞・1月29日付朝刊「今日のイチオシ!」デジタル編集本部長 井上俊樹

【島外避難尽きぬ不安 有事想定 進む南西シフト】2月8日に投開票される衆院選で、私たちは何を基準に1票を入れればいいのでしょうか。外交や安全保障、物価高、社会保障など私たちを取り巻く社会にはさまざまな課題があります。「課題と未来 衆院選2026」と題したタイトルの連載が始まりました。1回目はテーマは安全保障。「台湾有事」を念頭に防衛体制の「南西シフト」が進む沖縄県や九州の現場から考えます。

 政府は沖縄本島と台湾の間に位置する先島諸島で、他国からの武力攻撃が予測される事態になれば、全ての住民と観光客約12万人を九州・山口に6日間で避難させる計画を立てています。ただ、現地では「本当に安全に避難できるのか」「島に帰ってくることができるのか」といった疑問や不安の声が聞かれます。長射程ミサイルの配備が迫る熊本市東区の陸上自衛隊健軍駐屯地の周辺では「有事になれば駐屯地が狙われる」といった懸念を抱く住民も少なくありません。

 衆院選では主要政党が南西諸島防衛をはじめとする安保についての公約や政策をまとめています。記事には各政党の主な考えが分かる一覧表も付けました。(1、3面)