毎日新聞・12月29日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 佐々木洋

【子向け防衛白書 困る学校 利活用で「誤解招く恐れ」】防衛省・自衛隊が、武力による抑止力の重要性や、中国、北朝鮮など周辺国の脅威などについて解説した子ども向け「防衛白書」を作製し、今年から各地の公立小学校に配布を始めたことが分かりました。毎日新聞が各自治体の対応を調べたところ、配布を了承した教育委員会がある一方、さまざまなルーツを持つ児童が多く通う自治体では、「白書を見た子どもたちが傷ついてしまう心配がある」として配布を見送ったところもありました。専門家は「軍事力による安全保障が解決策であるかのような一方的なものの見方を伝えてしまうリスクがある」と指摘しています。戸惑う教育現場の声や、防衛省・自衛隊の思惑を詳報します。(1、3面)