毎日新聞・12月26日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 田中成之

【生成AIが新たな「認知戦」の舞台に……大量の親露派情報拡散で「学習データ」汚染】

 生成AI(人工知能)の習性を活用したロシアや中国による「認知戦」が展開されている様子が、徐々に明らかになってきました。新企画「AI新世紀」の第2回で詳報しています。

 生成AIは、人間と対話する機能が話題になっていますが、それは世界中のあらゆるデータを飲み込むことによって得られる機能です。ロシアはそこに着目し、自国に有利となる情報を大量に生成してインターネットに流布させ、西側の生成AIに学習させて「汚染」しているのではないか、という疑念が広がっています。あるいは中国製AIでは天安門事件などで回答が拒否される現象が生じています。

 いずれも自由な言論を重視する日本にとっては重大な問題で、投票行動への影響が懸念される事態に至っています。(1面、3面)