【H3打ち上げ失敗/2段エンジン燃焼停止/衛星投入できず/宇宙開発に打撃】
日本の宇宙輸送を担うH3ロケットの打ち上げが22日、鹿児島県の種子島宇宙センターでありましたが、衛星を軌道に投入できず、失敗に終わりました。日本の基幹ロケットでは小型のイプシロンロケットも開発が停滞しており、日本が宇宙にモノを運べなくなる事態に陥りました。
軌道投入できなかった衛星「みちびき5号機」は、「日本版GPS(全地球測位システム)」を構成する人工衛星の一つでした。政府が目指す7基体制のうち6ピース目を埋め、単独システム化に弾みとなるはずでしたが、打ち上げ失敗で計画に遅れが出るのは必至です。
H3は23年の初号機も打ち上げに失敗しています。「国の大事な衛星を届けられなかった。大変残念で申し訳ない」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプロジェクトマネジャーは沈痛な面持ちです。ロケットとは通信が取れておらず、衛星が分離できたのか、喪失したのかも分かっていません。全50機中1回しか失敗しなかったH2Aロケットの後継機がH3ロケットですが、打ち上げ失敗はなぜ起きたのでしょうか。考えられる原因は何か、究明には時間がかかりそうです。宇宙開発への影響も深刻で国際競争にも遅れを取り、災害対策や政府のデータ収集も苦境に立たされるでしょう。1面、2面でH3ロケットの打ち上げ失敗を詳報します。
NIC今町
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