【中国「捜索レーダー」と主張/日本側は疑問視】
自衛隊機が中国軍機から受けたレーダー照射について、中国外務省は8日の記者会見で「捜索用のレーダーで通常の方法だ」と主張しました。日本側は疑問視しています。レーダー照射は自分の位置を暴露するリスクが高いため、軍用機は極力行わないようにしているためです。
捜索レーダーを照射するのは、一般的には艦船や早期警戒管制機です。強力なレーダーで目標の位置を探知し、暗号化した情報を味方の戦闘機に送信して共有します。情報の受信するだけなら戦闘機の位置は暴露されません。
ただ、共有されるのは大まかな位置。攻撃するのに必要な目標までの正確な距離や方位、目標の移動速度を精密に測定する時には、戦闘機自身の「火器管制レーダー」の照射が必要です。自分の位置をギリギリまで暴露しないように必要最低限の時間にとどめるため、照射は断続的になります。
今回、日本政府は中国軍機が照射したレーダーを「火器管制用」とは断定していません。「断続的な照射があった」と表現するにとどめています。自衛隊の分析結果として火器管制用と断定すると、今度は自衛隊機の能力が中国側に把握されてしまうためです。
台湾問題に関する高市早苗首相の答弁で緊張関係に陥った日中関係は、今回のレーダー照射の性格を巡ってさらなる神経戦が続くことになりそうです。(1面)
NIC今町
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