毎日新聞・11月19日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 田中成之

【日中外務省の局長級協議 数時間に及んだ末に平行線】

 日本と中国双方の外務省のアジア担当局長による協議が18日に北京で行われました。高市早苗首相の台湾有事に関する答弁を巡って激論が交わされ、昼頃に始まった会議は数時間に及んだものの、平行線で終わりました。

 中国の劉勁松アジア局長はこの協議に「人民服風」のスーツで臨みました。最近の中国外交官は一般的なスーツとネクタイ姿で他国との協議に臨むのが通例ですが、あえて共産中国での正装に近い服を着ることで、中国国内に愛国的な立場をアピールする狙いがあったようです。さらにポケットに手を突っ込んだまま日本側の局長と話す姿がカメラに捉えられました。「格上」として主導権を握っているイメージを示そうとする意図も透けて見えます。

 今回の協議が平行線だったため、首相の答弁を巡る日中の対立は長期化するかもしれません。現状での見通しを1面と3面で報じています。