毎日新聞・10月11日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長・石川隆宣

【公明連立離脱/26年の自公協力に幕/政治とカネ平行線/首相指名 高市氏への投票否定】

 日本の政治史に残る転換点になるでしょう。公明の斉藤鉄夫代表は、自民の高市早苗総裁と会談し、自公の連立関係を解消することを伝えました。企業・団体献金の規制強化や派閥裏金事件の真相解明で、十分な回答がなく、首相指名選挙でも高市氏には投票しないと明言。国政・地方選挙での協力関係も白紙に戻します。野党時代も含め26年間続いた自公の協力関係は解消され、政治情勢は不安定さを一層増しています。

 連立離脱に伴い、「高市政権」が実現するかどうかも混沌としてきました。自民政権の継続か、野党を中心とした政権交代か。各党の駆け引きが激化していきます。政権離脱に至った背景や、各地での受け止め、この26年の歴史も振り返りながら、歴史的局面を多角的に報じます。(一面、2面、3面、内政面、社会面)