2年に及ぶイスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻。出口の見えないガザでの戦闘は7日で開始から2年。ガザ側の死者は6万7000人を超え、多くは民間人とみられます。
「誰でも撃っていいと命じられた」――。イスラエル軍の元予備役の男性(29)が毎日新聞の取材に応じ、ガザ地区の退避勧告地域では、戦闘員と民間人を区別せずに攻撃することが容認されたと証言しました。混沌とした現場では規律が軽視され、住民の巻き添え被害が拡大してきた実態が浮かびます。イスラエルとハマスは6日、エジプトで停戦協議に臨みます。交渉の行方は不透明ですが、この2年間、戦場で何が起きていたのでしょうか。国際人道法に照らして検証した記事を各面でまとめました。今後も「秩序なき戦場 ガザ侵攻2年」のワッペンをつけ、随時報じていきます。(一面、三面、国際面)