毎日新聞・9月29日付朝刊「きょうのイチオシ!」編集局次長 男沢和彦

【イラン核合意、事実上崩壊】核開発を巡る国際的な合意に違反したとして、国連の対イラン制裁が約10年ぶりに再発動されました。核開発を制限する代わりに制裁を解除した核合意が事実上崩壊したことを意味します。イランは激しく反発しており、中国とロシアの支援を受けて抵抗を続ける構えです。2018年に核合意から離脱した米国と異なり、外交努力を続けてきた英国、フランス、ドイツでしたが、核兵器開発への疑念は払拭されませんでした。核問題の外交解決はさらに遠のくことになりました。(一面、二面)