【トヨタ未来都市開業 「移動」軸に事業拡大狙う】トヨタ自動車が建設した次世代都市「ウーブン・シティ」(静岡県裾野市)が25日、開業しました。トヨタは人やモノなどの移動全般を手がける「モビリティカンパニー」への変革を掲げています。街全体を実験場に、参画企業と人工知能(AI)や自動運転、ロボットなどの新たな技術やサービスを開発します。
豊田章男会長は式典で「(ウーブン・シティは)未来のためのテストコースだ」と述べました。「woven(ウーブン)」は「織り込まれた」と訳され、トヨタの源流企業である豊田自動織機に由来します。 トヨタグループや参画企業計20社で始動し、住民らが実生活を送る中で、実証実験を通じて社会課題の解決や価値創造を目指します。
全体の敷地面積は約30万平方メートル。25日に開業したのは第1期エリアの約5万平方メートルで、居住施設や実験施設など計14棟です。居住施設にはトヨタ関係者らが入居を始めました。第1期エリアには最終的に約300人が住む計画です。(一、二面)