【イスラエル・パレスチナの壁超えたい/悲しみの連鎖を終わらせるために】
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの急襲を受けてイスエラエルが反撃してもうすぐ2年となります。イスラエルの攻撃は今も続きます。そんななか、イスラエルとパレスチナ、日本の若者が日本各地を旅しながら交流する試みが8月に行われました。悲しみの連鎖を終わらせようとする日本のNPO法人の取り組みです。戦争が続く現地では親族を殺害されても非暴力の道を目指す人たちもいます。娘をイスラエル兵に撃たれて失ったパレスチナ人男性は「イスラエルはナチスにやられたような行為を私たちに向けてやっている」と話し、互いに被害者意識に向き合う必要性が
あることを指摘しました。エルサレム特派員を経験した専門編集委員が憎悪を乗り越えようとする人たちを取材しました。(1、3面)