毎日新聞・9月15日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 坂本高志

【備蓄米、東日本に偏在 輸送困難で流通遅れ】

コメの価格高騰抑制のため、国が力を入れたのが政府備蓄米の放出でした。8月末までだった備蓄米の販売期限が延長されましたが、現在も特に地方の消費者の手に入りにくいようです。コメの専門家や流通の現場で話を聞くと、入札備蓄米の約7割がコメどころの多い東北の倉庫に保管され、長距離輸送が必要となる西日本に届きにくいという「死角」がみえてきました(1・3面)