毎日新聞・8月26日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長・石川隆宣

【大川原冤罪/元顧問墓前に違法捜査謝罪/警視庁・検察幹部】

 大川原化工機の冤罪事件で、警視庁の鎌田徹郎副総監と最高検の小池隆公安部長、東京地検の市川宏次席検事が25日、横浜市内の霊園を訪れ、勾留中にがんが見つかり被告の立場のまま亡くなった元顧問、相嶋静夫さんが眠る墓の前で謝罪しました。副総監は「違法な捜査を行ったことについて深くおわび申し上げます」と頭を下げ、次席検事も「重大な人権侵害を生じさせ、保釈請求に対する不当な対応で治療の機会を損失させてしまった」と謝罪しました。

 否認や黙秘をすれば保釈が簡単に認められない「人質司法」のあり方にも改めてクローズアップ。検察が謝罪した今、いまだに「運用は適切」とする裁判所サイドにも焦点をあて、検証の動きすらみえてこない「裁判所の運用」にも疑問を投げかけ、司法の実態に切り込んでいます。(一面、三面、社会面)