毎日新聞・8月24日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 佐々木洋

【もがいた19年 見えた光 飲酒運転 3児奪われた母】2006年8月、福岡市で幼いきょうだい3人の命が奪われた飲酒運転事故。3児の母親である大上(おおがみ)かおりさんは、この夏、市内の高校で初めて事故について講演しました。その理由は、自身が「生かされた意味」の一つの答えとして、若い世代に事故を語り継ぐ必要性を感じたからだったといいます。深い喪失感に苦しみ、「生き残ってしまった」という罪悪感にさいなまれながらも、ここまでたどりついた19年間の思いをたどりました。(1面、3面)