毎日新聞・8月1日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局総務 柳原美砂子

【学力 コロナ影響で低下 小6・中3 全教科で】年度をまたいだ比較が可能な小中学生の学力調査で、2024年度の結果が国語、算数・数学、英語の全ての教科で3年前の前回を下回りました。文部科学省が7月31日に公表した調査結果で明らかになりました。基礎を学ぶ時期に新型コロナウイルスが流行したことが影響しているとみられます。新型コロナによる学力への影響が国の調査で明らかになるのは初めてです。

 低下の要因について文科省は、新型コロナの影響下にあった20~22年度、調査対象だった中3と小6がそれぞれ小5~中1、小2~小4だった点に着目。より基礎的な内容を学ぶ学年で対面授業が減ったほか、臨時休校した場合に授業時数を減らした学校もあり、それらが進級・進学後の学習に影響した可能性があるとみています。(一面、社会面)