毎日新聞・7月28日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 坂本高志

【小規模私立大の淘汰加速 入学定員充足率9割切る】

 日本私立学校振興・共済事業団のまとめによると、収容定員4000人未満の小規模な私立大の入学定員充足率が2024年度、平均で88・86%となり、記録が集計されている15年度以降で初めて9割を下回りました。18歳人口が減少するなかで都市部の著名な大学への入学志向が強まっているとされ、その影響からほとんどの小規模私大で定員割れしているとみられます。充足率の低下は授業料収入や国の助成額にも直結するため、大学の淘汰が加速する可能性があります。