【南海トラフ死者8割減 目標達成へ重点205項目 死者最大29・8万人想定】政府は1日、中央防災会議を開き、南海トラフ巨大地震の最新の被害想定に基づき「防災対策推進基本計画」を改定しました。10年間で死者数をおおむね8割減少、全壊・焼失建物数をおおむね5割減少させるとの目標を定めました。205項目の重点施策は施策ごとに数値目標を掲げ、進捗(しんちょく)管理を徹底します。
2014年に策定した基本計画の本格的な改定は初めてです。新たな計画で掲げた減災目標は、風が強い冬の深夜にマグニチュード9級の揺れが襲う最悪ケースで29万8000人に上るとされた死者数をおおむね8割減らし、最大235万棟の全壊・焼失建物数をおおむね5割減らすというものです。
従来の計画でも最大死者数33万2000人の8割減を掲げていましたが、この10年間に進めた対策では2割減程度の効果にとどまっています。引き続き、実効性の確保が課題となります。(一面、総合・社会面)