毎日新聞・24日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長・堀雅充

【沖縄戦「伝え続けていく」 慰霊の日追悼式、継承への決意新たに】

 日米両軍の激しい戦闘で住民を含む約20万人が命を落とした沖縄の地上戦から80年。最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で23日、沖縄全戦没者追悼式が営まれました。

 玉城デニー知事は平和宣言で「沖縄戦の実相と教訓を世代を超えて伝え続けていくことは、いまを生きる私たちの使命ではないか」と呼びかけました。米軍基地の重い負担は変わらない一方で、歴史的事実をゆがめようとする動きは後を絶ちません。それを踏まえた知事の決意といえそうです。

 紙面では沖縄の現状を深掘りするとともに、「慰霊の日」を迎えた遺族や若い人たちの言葉に耳を傾けました。(1面、2面、社会面)