毎日新聞・6月5日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長 男沢和彦

【出生数初の70万人割れ 家事育児の女性負担続く】少子化に歯止めがかかりません。2024年の日本人の出生数は68万6061人とが初めて70万人を割りました。合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数に相当)も1.15と過去最低を更新しました。要因の一つに、女性の仕事と子育ての両立の難しさが指摘されています。経済開発機構の統計によると、主に家事や育児にあたる無償労働時間は、欧米では女性が男性の1.3~2.3倍なのに対し、日本は5.5倍にも上ります。女性の仕事と子育ての両立には、男性の家事・育児への積極的な参加が不可欠です。(一面、三面)