毎日新聞・6月4日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長・堀雅充

【長嶋茂雄さん死去 89歳/ミスタープロ野球、元日本代表監督】

 「燃える男」「ミスタープロ野球」と呼ばれ、国民的な人気を誇ったプロ野球・巨人の名三塁手で、巨人監督やアテネ・オリンピック日本代表監督を務めた長嶋茂雄さんが3日午前6時39分、肺炎のため亡くなりました。89歳でした。

 1958に巨人に入団し、背番号は「3」。首位打者を6回、本塁打王を2回、打点王を5回獲得したほか、昭和天皇が一度だけプロ野球を観戦した59年6月の阪神戦(東京・後楽園球場)で、阪神のエース、村山実投手(故人)から放った劇的なサヨナラ本塁打や、日本シリーズでの4度の最優秀選手(MVP)など、大舞台で抜群の強さを見せ、野球ファンの枠を超えて絶大な人気を誇りました。王貞治・現ソフトバンク球団会長との「ONコンビ」で、65年から9年連続で巨人を日本一に導くなど、チームの黄金期を支えました。

 紙面では、運動部長も務めた記者が、晩年の長嶋さんから直接聞いた言葉を紹介しつつ、スーパースターの生涯を振り返るほか、選手、監督、五輪、晩年の時代ごとのエピソード、王さんを筆頭としたプロ野球界、政財界、ゆかりの地の人たちの声も紹介。なつかしい写真のグラフも掲載しています。紙面に入りきらなかった記事や写真も毎日デジタルで見ることができますので、ぜひご覧ください。(1面、運動面、総合面、経済面、社会面)