【フジHD社長 6月退任 25年3月期 最終赤字201億円】元タレントの中居正広氏がフジテレビのアナウンサーだった女性に性暴力を加えた問題で、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)は4月30日、HDの金光修社長(70)と社外取締役3人が、6月開催予定の株主総会で退任すると発表しました。
HDは30日、2025年3月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、最終(当期)損益が201億円の赤字に転落する見通しであることも発表しました。通期決算の最終赤字は、08年に認定放送持ち株会社に移行して以降、初めてとなります。1月公表の見通しでは、前期比73・6%減の98億円の黒字と予想していましたが、フジが保有する固定資産の価値下落に伴う損失を約260億円計上することなどが響きました。
再発防止策として、これまで掲げてきたスローガン「楽しくなければテレビじゃない」からの脱却を宣言。問題に深くかかわっていたバラエティー部門の解体や、アナウンス室の独立も打ち出しました。ただ、米投資ファンドは経営陣の入れ替えなどを求めており、株主総会に向けて攻防が激化しそうです。(一面、社会面)