朝日新聞・5/1【イチオシ】水俣湾でとれる貝が好きだった田中実子さん 病さえなければ(社会面) 発信者:武井 三聡子(編集局)

あの日、2歳だった少女は古希を過ぎました。1956年5月1日、水俣病公式確認のきっかけとなった田中実子さんはいま、71歳。69年間のほとんどを自宅の居間で過ごしています。家のすぐ前の水俣湾でとれる、小さな貝が好物だった実子さん。4月30日、浅尾慶一郎環境相が面会に訪れました。実子さんの面倒をみる義理の兄は「患者の暮らしを見て、何を思うかが大事」と話します。