【科学と融合、人間ドラマ/「藍を継ぐ海」直木賞作家・伊与原新さん】
短編集「藍を継ぐ海」(新潮社)で直木賞を受賞した伊与原新さんは、理系の研究者から作家に転身したというちょっと変わった経歴です。ジャーナリストの池上彰さんとの対談で、作品に込めた思いに加え、科学を学ぶ面白さ、「科学作家」である意味などを語りました。
高校の教科では「地理」にあたる「地球惑星科学」の大学准教授を務め、南極大陸の入り江で海底資源の調査に取り組んだ経験もある伊与原さん。紙面では、作家に転じた経緯のほか、科学をトリックに使うのではなく、科学的な事実や考え方を含めて小説に取り入れる独特の手法、舞台に地方を選ぶ理由などについても紹介しています。(1、3面)