毎日新聞・3月3日朝刊「今日のイチオシ!」 統括社会部長 長谷川豊

【ペット業界の闇/子犬の病気放置をペットショップ店員が告発/健康管理に問題】

 大手ペットショップチェーンで働く従業員が店舗の子犬が発熱や食欲不振など風邪の症状があっても獣医師に診せずに死んだケースがあると、毎日新聞に証言しました。体調の悪い犬や猫に適切な治療をしていないという内部告発で、治療費の支払いを渋った疑いも伺えます。ペットショップ本社を取材すると、体調不良があっても獣医師に診せなかったケースがあったほか、従業員の自己負担によって動物病院で治療を受けさせていたこともこの1年だけでも14店舗で40回程度あったことも認め、改善に取り組むことを表明しました。国内で飼育されている犬と猫は計1600万匹に迫ると推計されますが、送り手となる業界には不正やトラブルも起きています。連載「ペット業界の闇」を随時掲載します。