【時速194キロ暴走 大分地裁が危険運転と認定】
大分市で2021年2月、法定速度の3倍超の時速194キロで車を運転して衝突死亡事故を起こしたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死)に問われた当時19歳の男性被告(23)の裁判員裁判で、大分地裁は危険運転の成立を認め、懲役8年(求刑・懲役12年)の実刑判決を言い渡しました。
判決は「常軌を逸した高速度で危険極まりない」と指摘。暴走について「加速を楽しむための身勝手なもので厳しい非難に値する」と批判しました。今回の事故では検察が当初、量刑の上限が軽い同法違反の過失致死で起訴し、遺族の署名活動などを受けて危険運転致死に訴因を変更した経緯があり、起訴から初公判まで2年以上がかかりました。紙面では、遺族の受け止めなどについても紹介しています。(1面、社会面)