毎日新聞・7月7日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集局次長・堀雅充

【「踊れている感覚は今のほうがいい」SAMさん、62歳の境地】

 高校時代に「ダンスで有名になる」と誓い、ニューヨークで基礎を学ぶなどして一筋に取り組んできたTRFのSAMさん。33歳でレコード大賞を受賞し、栄光を手にした時にわき上がってきたのは「何の意味があるの?」という感情だったと振り返ります。

 

 「目の前が見えない」という状況から立ち直ることができたのは、「若いダンサーを引き上げる」という目標を見いだせたからでした。それだけではありません。トレーニングを続け、生物学や社会学、心理学を学び、さらに「ダレデモダンス」という新たな取り組みも始めました。その思いに迫りました。(一、三面)