毎日新聞・2月15日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長 麻生幸次郎

【ペット出生日偽装 常態化/繁殖業者に行政指導】法規制より幼い子犬・子猫の売買がペットオークションで常態化していたことが分かりました。販売が禁じられている生後56日以下の個体の出生日が偽装されていたとみられ、複数の自治体が繁殖業者を行政指導しています。

 

環境省などが昨年調査した9道府県のオークションに出品された数千匹の大半が、開催日付近に売買可能な生後57日を迎えており、体重が不自然に少ないケースも多数ありました。幼く愛くるしい子犬・子猫がよく売れる一方で、幼いうちに母犬と離された子犬は感染症にかかるリスクや「かみ癖」や「ほえ癖」などの問題行動を起こす可能性が高まり、実際にペット保険会社の調査では購入後1週間の病気の発症率が1割を超えています。環境省は偽装を防ぐ手立てを検討しています。(一、三面)