毎日新聞・12月19日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充

【子犬・子猫の出生日偽装横行か/国要請で自治体が調査】

 スクープです。全国の自治体が11月、環境省の要請で子犬・子猫を扱うペットオークション会場や繁殖業者への立ち入り検査を実施したことが分かりました。動物愛護管理法は生後56日(8週)以下での展示や販売を禁じていますが、実際は生後56日が経過していない幼い子犬・子猫の出生日を偽った取引が行われている可能性があるとみて、実態を調べています。

 オークションでは、繁殖業者が持ち寄った子犬・子猫をペット販売業者が競り落とします。11月末に9道府県の17会場に自治体の職員が立ち入り、過去10年間に出品された子犬・子猫の出生日や体重などを記載した資料を入手しました。また、全国100以上の繁殖業者に対しても出生日や飼育状況を記録した台帳の提供を求めました。

 ペット市場ではかつて、小さい子犬が消費者に好まれるため、乳歯が生え出す生後4週近くで売買されることが多かったのですが、生後7週までに母犬と離すと「かみ癖」や「ほえ癖」などの問題行動を起こす可能性が高まります。また、感染症にかかるリスクもあることから、2021年6月から、生後56日以下での展示・販売を禁じる「8週齢規制」が導入された経緯があります。社会面では業者の生々しい証言も紹介しています。(1面、社会面)