毎日新聞・11月11日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充

【大阪・関西万博/メキシコなど複数国が撤退を伝達】

 2025年大阪・関西万博に出展予定だったメキシコなど複数の国が、万博から撤退する意向を日本側に伝えたことが明らかになりました。開幕500日前となる30日に前売り券の販売を始めますが、自らパビリオンを建設する予定の60カ国のうち、業者と契約したのは24カ国、必要な許可を得たのは4カ国にとどまっています。

 

 日本国際博覧会協会(万博協会)は、協会が発注を代行する簡易型パビリオン「タイプX」の需要急増に備え、正式に移行を決めた2カ国分だけでなく、計25カ国分を業者に先行発注していることも判明しました。費用が膨張するなか、それに見合った魅力ある万博にできるでしょうか。時間との闘いも正念場を迎えています。(1面、社会面)