毎日新聞・9月28日付朝刊 きょうのイチオシ! コンテンツ編成センター長 猪飼順

【NHK ジャニーズ事務所のタレント 新規起用見送り】

  ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、NHKの稲葉延雄会長は27日の定例記者会見で、同事務所による被害者への補償や再発防止策などの対応を十分と判断するまで、所属タレントの番組への新規起用を控えると発表しました。年末の紅白歌合戦も現状では出場を依頼しない方針といい、ジャニーズのグループの出演がゼロになる可能性があります。

 稲葉会長は「これまでタレントの起用は(本人の)能力を勘案して決めてきた。今になって振り返るとそれでは十分でなく、性加害を巡るジャニーズ事務所の対応も念頭に置くべきだった。(事務所に)そんたくしていたのではなく、考慮すべき要素が欠落していた」と述べました。現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」ではアイドルグループ「嵐」の松本潤さんが主演を務めているが、既に出演契約を結んでいたタレントは契約終了まで起用を続けるという。

 

 またNHKは先週、ジャニーズ事務所の役員らと面会し、被害者への補償や再発防止策を着実に実行するよう申し入れました。同事務所は102日、会社運営の方向性について公表する方針です。(12版から社会面)