朝日新聞【イチ押し】いま 本当は「戦前」かもしれない(4面) 発信者:稲田 信司(編集局)

「世界は五反田から始まった」。この夏、ノンフィクション作家の星野博美さんは、自身とかかわりの深い東京・五反田周辺を題材に、壮大なタイトルの本を出版しました。祖父の歩みをたどるうち、「戦争のある日常」がリアルに感じられるようになったといいます。太平洋戦争開戦から81年。「私たちは長い戦後を生きていると思っていたけど、本当は『戦前』かもしれない」。星野さんがそう語る理由とは何でしょうか。