毎日新聞・11月25日付朝刊「きょうのイチオシ!」   編集編成局次長・平地修

【国内初の子宮移植へ 慶応大が学内倫理委に申請】

 

慶応大の研究グループが24日、親族からの子宮移植の計画を学内の倫理委員会に申請しました。承認されれば国内初の移植手術が実施され、生まれつき子宮のない女性らの出産に道を開くことになります。生まれつき子宮のない先天性の疾患を持つ九州地方の女性(27)は「選択肢として子宮移植があることは望ましい」と語る一方で、子宮を提供するドナーとして想定される母親に負担をかけたくないことや、高額な医療費の問題から移植手術は気が進まないと言います。専門家は「冷静にメリットとデメリットを判断できるよう、支援体制が必要」と指摘します。(12版から1、4面)