毎日新聞・11月5日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・木戸哲

【餓死招く気候変動】

 

ケニア、エチオピア、ソマリアの東アフリカ3カ国が約40年ぶりの大干ばつに見舞われています。この2年以上、年2回ある雨期の降水量が大幅に減っているためです。農作物が大きな被害を受け、家畜約890万頭が死にました。約2200万人もの住民が食料不足にあえいでおり、国連は「今後数カ月のうちに大量の死者(餓死者)が出る恐れがある」と警告しています。干ばつの一因とみられているのが、地球規模の気候変動。深刻な被害に見舞われる現場を記者が歩きました。(12版から1面、3面)