【高市内閣発足　初の女性首相　自維政権】自民党の高市早苗総裁が、２１日に行われた衆参本会議の首相指名選挙で新首相に選ばれました。日本では初の女性首相の誕生です。公明党の連立離脱を受け、自民と日本維新の会による新たな枠組みの連立政権がスタートしましたが、専門家は「維新は政権に閣僚を出さない閣外協力にとどまり、不安定感が拭えない」と指摘しています。また、高市氏は選択的夫婦別姓の導入に慎重姿勢を示すなど、「ジェンダー政策の前進が期待できない」との声も聞かれます。新政権誕生の舞台裏や、高市氏への期待、懸念などを多面展開で詳報します。（１～９、２０、２１面）

【自民・維新が連立合意／きょう高市首相選出／閣外協力／衆院定数減目指す】

　公明の連立離脱から始まった政局。紆余曲折の末、自民の高市総裁と維新の吉村代表が連立政権を樹立することで合意しました。初の女性首相に、高市氏が選出されるのは確実です。維新は「閣外協力」にとどめますが、急ごしらえの連立協議で浮かんだのは両党の主張の隔たりであり、合意には曖昧さを残しています。論点そらし、とも批判された定数削減。大阪都構想が下敷きになっている副首都構想や、保険料引き下げはどうなるのでしょう。時に激しく批判しあった両党が手を結ぶことに、有権者や識者はどんな見方をしているのでしょうか。疑問に答えます。

（一面、二面、三面、内政面、社会面）