毎日新聞・10月6日付朝刊「今日のイチオシ!」 コンテンツ編成センター長・中村寧

【コロナとインフル 同時流行の「可能性高い」】

 新型コロナウイルス対策を政府に助言する専門家組織は5日、今冬に新型コロナと季節性インフルエンザが同時流行する可能性が「極めて高い」とする報告書を示しました。季節性インフルエンザは過去2年間、国内では流行がありませんでしたが、新型コロナの感染拡大で抑制されていた海外との往来が増加し、国内の社会活動が活性化していることにより流行する可能性が高いと指摘しています。実際に南半球では今年、流行が戻っており、しばらく流行しなかった間にインフルエンザウイルスへの免疫が弱まっている可能性もあります。

 対策としてコロナとインフル両方のワクチン接種を進めることや、発熱時に患者がどう対応すれば良いか分かりやすく示すことが求められます。また、人が集まる場所でのマスク着用や、熱が出たり体調が悪い時に早めに受診するなど今まで通りの感染対策を続けることが必要だと専門家は指摘しています。

 

12版から社会面)