毎日新聞・8月20日付朝刊「今日のイチオシ!」 コンテンツ編成センター長・中村寧

【ウラン鉱石 米に輸出へ】

日本原子力研究開発機構がウラン鉱石など核関連物質計125㌧を海外に輸出する計画を立てていることが毎日新聞の取材で判明しました。ウラン鉱石を原発の核燃料にするための「製錬」という作業を委託する形をとりますが、製錬後はそのまま業者に買い取ってもらい、実質的には海外で処分することになります。「核のごみ」を廃棄目的で海外に持ち出す事を許さない国際ルールを回避する手法です。ウラン鉱石は自前で核燃料を確保しようと国内外から集めましたが、採算面などから計画が頓挫して行き場を失っていました。半世紀前に始まり「夢」に終わった「国産核燃料」プロジェクト。今回の輸出計画はその後始末を海外に押しつけることにもなりかねません。国際的に批判を浴びないためにも国の丁寧な説明が求められます。

 

12版から1面、3面)