毎日新聞・7月26日付朝刊「今日のイチオシ!」 デジタル編集本部次長・小坂大

【サル痘 国内で初確認 専門家は「冷静な対応」を呼び掛け】

 

 

厚生労働省が欧州や米国で報告が相次いでいる感染症「サル痘」の感染者が国内で初めて確認されたと発表しました。欧州から帰国した東京都内在住の30代男性で、欧州でサル痘と診断された人との接触歴がありました。発熱や頭痛、発疹などの症状があるものの、状態は安定しているそうです。サル痘は、アフリカのリスなどの動物が持つサル痘ウイルスが原因で起こるもので、感染すると、発疹や発熱、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。多くの場合は24週間で自然に回復します。専門家は「短期間に多くの国や地域で患者が発生している」と指摘していますが「新型コロナウイルスのようには広がらない。冷静な対応が求められます」と呼び掛けています。(12版から1面ほか)