朝日新聞【イチ押し】社会面 直木賞に窪美澄さん、芥川賞に高瀬隼子さん 2総に窪さんの「ひと」 発信者:吉村 千彰(編集局)

第167回の芥川賞は高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」、直木賞には窪美澄さんの「夜に星を放つ」が決まりました。高瀬さんの作品は職場でのままならない人間関係を「食べる」という行為を絡めながら描いています。窪さんは山田風太郎賞や山本周五郎賞を受賞している実力派。受賞作は、家族や恋人とのかみあわない状況や喪失感を描いた短編集で、選考委員の林真理子さんに「コロナ下の社会を、真正面からではなく、日常生活の中でさりげなく取り上げて文章力がすばらしい」と好評されました。