毎日新聞・7月1日付朝刊「今日のイチオシ!」     編集局次長・平地修

【電力綱渡りの夏 供給余力厳しく】記録的な猛暑が続く中、企業や家庭を対象とした夏の節電期間が7月1日に始まりました。経済産業省が6月30日発表した7月の電力需給見通しは安定供給に必要なラインをぎりぎり上回る水準で、今後も厳しい状況が続きます。政府や電力各社は節電要請とともに、老朽化した火力発電所の再稼働など供給力の確保に躍起になっていますが、老朽火力はトラブルを起こす可能性もあり、大幅な需給の改善は見込めそうもありません。厳しい夏を乗り越えられるかどうかは、企業や家庭の節電の取り組みがカギになりそうです。(12版から1、3面)