毎日新聞「今日のイチオシ!」  2月23日付朝刊

【強制赴任手術で原告逆転勝訴 国に初の賠償命令】

 

 

旧優生保護法の下で不妊手術を強制されたとして、近畿地方に住む夫婦と女性の計3人が国に計5500万円の国家賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は、旧法を違憲と判断しました。さらに、不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」を理由に請求を棄却した大阪地裁判決を変更し、国に計2750万円の賠償を命じました。国の賠償責任を認めたのは初めてです。除斥期間の適用を制限するのは極めて異例の判断で、画期的な判決です。(1、6、社会面)