毎日新聞・2月10日付朝刊「今日のイチオシ!」

【政策金融公庫に「政治家窓口」】

 日本政策金融公庫の新型コロナウイルス対策特別融資に絡み、遠山清彦元公明党衆院議員(52)が貸金業法違反で起訴された事件で、公庫の複数の職員が東京地検特捜部の任意の事情聴取に、政治家からの融資仲介に対応する「窓口」があったと説明していることが分かりました。

 

 コロナ禍で融資申請が殺到し、一般の人が窓口にたどり着くまでに2、3カ月かかることもある一方、遠山元議員が「窓口」を使って仲介したケースでは、1カ月以内に融資が実行された企業が複数ありました。遠山元議員はこうした融資仲介の謝礼として総額約1000万円を企業側から受け取ったとされています。「口利き」で融資実行が早まり、見返りに政治家が謝礼を得る構図が鮮明になりました。独自ネタとして1面トップで扱っています。           (12版から1面)