毎日新聞・7月26日付朝刊「今日のイチオシ!」デジタル編集本部長 井上俊樹

【車関税 日本苦渋の15% トランプ氏「20%」に投資額積み増し】日米で22日に合意した関税交渉の詳細が、複数の政府関係者への取材で判明しました。最大の焦点だった25%の自動車関税について、トランプ大統領は赤沢亮正経済再生担当相との会談で、20%までしか引き下げられないと主張。日本側は米国への投資額を当初提案の4000億ドル(約59兆円)から5500億ドル(約81兆円)まで積み増すなどし、15%での合意にこぎ着けました。出資による利益の配分についても、赤沢氏は日米が50%ずつ得る割合で提案していましたが、最終的に米国が90%を得る形で決着。トランプ氏に押し込まれた日本側が、関税率を下げるため譲歩する場面が目立ちました。(1面)